日本電気(NEC)は10日、「光スーパーチャンネル技術」を用いることにより、1光波長あたり毎秒1テラビットの大容量信号の、1万キロメートルを越える超長距離伝送実験に成功したことを発表した。1万キロメートルは、ちょうど地球1周の4分の1(赤道から北極までの距離)。
「光スーパーチャンネル技術」とは、従来は1つの周波数領域に1つの信号しか乗せることができなかったものを、個々のサブキャリア信号の位相(周波数の波形の周期)をずらし、同一の周波数領域で複数の信号を重ね合わせることを可能にしたもの。これにより、周波数帯域を効率良く使用できるとともに、単一の光源あたりの伝送速度を高速化できる。
今回の実験では、1テラのスーパーチャンネル信号を4波長多重することにより、毎秒4テラビットの総伝送容量を達成した。従来のエルビウム添加光ファイバアンプやDP-QPSK変調技術に加えて、コア拡大超低損失ファイバ、デジタルコヒーレント受信技術などを採用した最先端ハードウェアを組み合わせることにより、飛躍的な大容量伝送を確保したという。
これにより、光スーパーチャンネル技術を適用することによって、大容量信号の大洋横断に相当する超長距離伝送が可能であることを実証した。なお1光波長ごと=単一の光源より生成された1テラビット光信号の超長距離伝送としては、世界で初めての実証例とのこと。
なおNECはすでに、毎秒40ギガビットの光波長多重方式に対応し、アジア各地を結ぶ大規模光海底ケーブルシステム「Asia Pacific Cable Network 2(APCN2)」の商用光海底ケーブル用端局装置を各社に納入している。既設の大規模光海底ケーブルシステムにおいて、現状の最大4倍となる毎秒40ギガビットの光波長多重化方式が採用されるのは、世界初。
2012年1月11日水曜日
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