2012年1月6日金曜日


ドル77円前半、米雇用統計控えユーロ/円も動意薄

2012年 01月 6日 12:34 JST
 
記事を印刷する |   | 1ページに表示
[東京 6日 ロイター] 正午のドル/円はニューヨーク午後5時時点とほぼ変わらずの77円前半。今夜に12月の米雇用統計の発表を控え、様子見ムードが広がった。海外市場で11年ぶりの安値をつけたユーロ/円も動意薄で、1月に入ってからのユーロ/円の下げ幅拡大を前に東京勢は手が出せない状況が続いている。
午前の取引でドルは77.08―77.21円の狭いレンジ内での値動きとなった。3連休を控えたこの日は、仲値公示にかけて小幅なドル不足が見込まれていたが、東京勢はこの日に予定される12月の米雇用統計発表後の市場の反応を見定める構えで、短期の実需決済は連休明けに持ち越されているという。
ユーロ/円は海外市場で一時98.46円と2000年12月以来11年ぶりの安値を更新したが、午前の取引では98円後半で足踏みとなった。
ユーロ/ドルは海外市場で一時1.2770ドルまで下落し、2010年9月以来16カ月ぶりの安値をつけた。市場では「1.26ドル半ばまでサポートがない」(外銀)との指摘も出ており、依然ユーロの下値リスクが強く意識されている。「ギリシャの債務交換交渉や、ウニクレディト(CRDI.MI: 株価企業情報レポート)など民間銀行の債務問題など、解決の糸口すら見えない問題が山積している」(同)。
ただ、テクニカルには「IMMでユーロの売り持ち(ショート)が過去最大規模まで膨らんでいて、今夜発表の米雇用統計が予想の範囲内ならば、いったんユーロを買い戻す動きが出るかもしれない」(米銀)との見方も出ていた。
ユーロ/円>
安住淳財務相は6日午前の閣議後会見で、ユーロが対円で11年ぶり安値となる98円台に下落していることに対し、欧州経済の立て直しは世界経済の行方を左右する問題だと指摘した上で、ユーロ安の動向を「注意深く監視している」と述べた。 また、ユーロ安は日本経済にとっても輸出産業への影響が大きい、と述べた。
市場では年初からのユーロ/円安について、「ユーロ/円そのものに動意があるというよりも、年初の薄商いの中でユーロの対ドルでの下げが目立ち、それに追随してユーロ/円も下げ幅を拡大している格好だ」(運用会社ファンドマネージャー)との指摘があった。   続く...

0 件のコメント:

コメントを投稿