2012年1月5日木曜日


東南アジア株式=大半が上昇、エネルギー関連銘柄に買い



[バンコク 5日 ロイター] 5日の東南アジア株式市場の株価は、大半の市場で小幅上昇した。原油相場の上昇につれ、エネルギー関連銘柄が値上がりした。ただ、欧州市場が開いた後の取引終盤には、ユーロ圏債務危機をめぐる新たな懸念が市場のセンチメントを圧迫した。
 上昇を主導した中では、クアラルンプール総合株価指数(KLCI)が0.68%高。マニラ市場.PSIでも0.69%高と約5カ月ぶりの高値まで上伸した。
 シンガポール.FTSTI、ジャカルタ.JKSE、バンコク.SETIの各市場では、序盤の上昇分を消し、ほぼ横ばいで終了した。域内の各市場は薄商いで、マニラ、ホーチミンの両市場の出来高は30日平均の約半分だった。
 今週は国内経済の回復力が相場の支援材料となったが、域外経済減速が引き続きパフォーマンスに対する圧迫要因となっている。
 ブローカーらは、ジャカルタ市場の相場が短期的に上昇する余地はほとんどないと見ている。BNI証券は、ジャカルタ総合株価指数の上値抵抗線が3933にあると分析。同指数は5日、3906.26で終了した。
 証券取引所のデータによると、クアラルンプール市場には1億3400万リンギ(4274万ドル)の海外資金流入があった。一方、バンコク市場には6億8700万バーツ(2183万ドル)の海外資金流出が見られた。
 バンコク市場では銀行株.SETBが3.3%安。民間金融機関へのコスト上昇に対する投資家らの懸念が背景。

0 件のコメント:

コメントを投稿